2015年4月29日水曜日

Hasegawa 1:72 Armouded Car HUMBER Mk.Ⅲ

  中古のプラモデル屋さんで見つけた。さっぱり見かけないキットだからカタログ落ちしていると思っていたんだが、しっかりとまだハセガワのカタログに出ていた。イギリスの装甲車といえば自分的にはサラディンなんだが、これはタイヤが4輪。金属シャフトにタイヤを刺して固定するようになっている。なんだか懐かしい。田宮模型のキューベルワーゲンなんかも金属シャフトにプラのタイヤだった。

カーキとジャーマングレーの迷彩。本当はダークイエローとブラック。

   モールドで表現されていたフロントのフック等を0.3mmの真鍮線で表現した。また15mm機銃を0.5mmの真鍮線で表現。こちらは少し細すぎたかもしれない。アンテナを真鍮線で表現した。弄ったのはこれくらいかな。

砲塔にS-MODELのクルセイダーに付属したデカールを張った。
   キャタも無いし半日も掛けずに完成。でも結構、雰囲気があっていいね。この塊感がいい。

2015年4月19日日曜日

S-Model 1:72 Hotchikiss H39

   S-ModelのホチキスH39を作る。6時間くらいで作れてしまう手軽さ。キャタピラが楽だね。しかし、キャタのトレッドパターンは戦車に関わらず同じ形状であった。これがS-Modelの弱点。金型の関係でこれ以上の表現ができないのだろう。
  キットは短砲身のH38と長砲身のH39を選べる。まずは長砲身H39を作ることにした。この砲身、カッコいい。

  オリーブグリーンにレッドブラウン、そしてフラットブラックの縁取り。ミニスケールでこれ以上細かくカモフラ模様を描くのは俺には無理。でも感じはうまく出ているかな。

   フロントには銘板が付いている。ウエザリングマスターのシルバーを筆に付けて軽く擦ると文字が浮き出てきた。Hotchikissと書いてある。少し感動。

  エッチングパーツの工具。これは薄っぺらくてパス。2代目からは使わない。エッチングパーツのフックもパスした。マフラーカバーもエッチングパーツ。なんだか無理してエッチングパーツを使う必要はないのにと思う。

  後部のそり。塹壕を乗り越える時に使うのだろう。このそりのステーがプラスチックパーツ。0.5MMの真鍮線に置き換えた。そりのフレームの上部に予備転輪が付く予定だったが、作業中にまたもや紛失。シートの巻物を自作して取り付け。トホホだよね。

  ハートのマークがチャーミング。これ以外にクローバーやダイヤなどトランプのデザインがマーキングにある。しかし、フランスの戦車は何と言ってもこの「ハート」のマーク。

   当時の軽戦車と並べる。なんと一番小さい。2人しか乗れない理由はこれ。偵察任務だから、二人でいいかも。
   しかし、軽戦車も3台目。95式軽戦車も侮れないと思った。装甲が薄いとかいろいろ欠点はあるようだけど、当時の水準としては決して劣っている訳ではなかった。日本の戦車はある時に開発を止めてしまったのだが、そこに問題があるように思う。陸上兵器は新技術よりも運用や量でカバーするつもりでだったのだろうか。
  悪夢も思い出す。右端の38(T)はこのサイズでこいつは連結キャタだった。思えばこんなのもよく作れたなと思う。作ってしまえば、樹脂キャタも、連結キャタも、一体式もどーでも良かったように思う。S-modelの割り切りも理解できる。下手すると塗料で溶ける樹脂キャタ、トレッドがワンパターンな一体式、ミニスケでは非人道的とも言える連結キャタ。うーん、どれがいいんだろうか。



2015年4月12日日曜日

DORAGON 1:72 IJN Type 2 (Ka-Mi) Amphibious Tank

   ドラゴンモデルの二式内火艇。水陸両用の戦車ながらズングリした外観。このまま水上を走るわけではない。水上走行ではフロートを付ける。今回のキットにはフロートは付いていない。
   実戦ではなんとも悲惨な結果に終わった車両。大戦中の日本の戦車には華々しい逸話がない。このあたりを深く考えてしまうと、同じ日本人として精神的につらい。バイクや車のプラモは天真爛漫な感じで作れるからいいよね。多分、一式陸攻と桜花のセットや回天のプラモも日本人には辛いかもしれない。

   0.3mmの真鍮線で手すりを再現した。また、係留フックやそのガードも真鍮線で再現した。塗装はライトグレー、ジャーマングレー、ダークグリーンを吹き重ねた。少し垂れが出たが、まぁうまくいったね。

    DSキャタピラの繋ぎ方にはコツがあった。瞬間接着剤を今まで付け過ぎていた。少しだけでいい。もうDSキャタの苦手意識は克服できた。と思ったら、今度はエナメル塗料の汚しで、キャタが柔らかくなって「切れて」しまった。恐るべしDSキャタピラ。この細さだとヤバいね。引っ張ると切れる。やっぱり、もう嫌だDSキャタピラ。戦車プラモの樹脂キャタが切れてしまうなぞ、悪夢でしかない。今回も足回りに自信がない戦車になってしまった。

それにしても独特な外観。このスタイルは新鮮。

  折り紙で、「ふくらスズメ」っていうのあった。冬の朝、羽毛を逆立てて休むスズメを折り紙で折る。小学生の時に買ってもらった折り紙の本にあった。2、3回折ったことがある。なぜかその「ふくらスズメ」を思い出した。

   後ろ姿。スクリューがついていたが、一つを紛失!これは自作不可能。外した状態で!!ダークブランで墨入れをした。それから、田宮のウエザリングマスターの錆色を乗せた。なんか緑色っぽくなった。この色合いは何んか懐かしい。なぜだろう。そうだ、赤ちゃんのウンチの色だ。子供3人分のオムツ替えをひと昔前に嫁さんとやったから、しっかり覚えている。懐かしけど、臭ってきそうな色合い。うーん、やっぱ少し取っちゃおっと。

シャーマンと並べる。結構、二式内火艇はデカいから、並べても外観的には引けをとらない。

    僚友の95式軽戦車とツーショット。中身は同じだけど、なんか二式内火艇の方が強そうだ。この95式軽戦車のDSキャタでも死にそうになったなぁ。
    このズングリした外観の二式内火艇。結構俺的は好きな戦車かも。

2015年4月7日火曜日

S-Model 1:72 Cruiser Mk.Ⅳ

  S-ModelのクルセイダーMK.Ⅰの2台目。塗装だけなく、改造してMK.Ⅳに挑戦する。改造まで手を出すなんて、オヤジもいよいよハマったな。
  プラバン0.5mmで砲塔の追加装甲を自作。切れ味の良いカッターと瞬間接着剤で気持ちよく作業でき、実に楽しい。砲塔の後面は少し実物とは異なってしまったが、プロセスが楽しければそれでよし。リベットは0.5mmの真鍮線で表現した。フックも一台目よりも少し丁寧に再現した。それ以外も適当にディテールアップ。
  完成。ハルレッドをベースにオリーブグリーンを吹き付け、溶剤で下地色が透けるようにふき取りを行った。冒頭の写真と比較してもうまく特徴を捉えることができたと自画自賛。

後期のクルセイダー巡行戦車に近いフォルム。
   砲身を太く長くした。少し強そうに見える。エンジンルーム上部に識別マークのデカール(シャーマンの余り物を流用)を追加。

   MK.ⅠとMK.Ⅳを並べる。砲塔一つで印象が変わる。MK.Ⅳでは砲盾も増加装甲があったが、そこまで再現するのは諦めた。

   ソビエトのBT-2との比較。確かに似ている。BT-2の原型になったのはアメリカのクリスティー戦車。その設計思想は各国に大きな影響を与えたのだと改めて思う。

  クロムェル戦車も足回りはBT2やクルセイダーと共通するところがあった。しかしチャーチル戦車はイギリスのオリジナル、マーク菱形戦車の発展形として設計されているように思う。
  クルセイダーMK.ⅠもMK.Ⅳも強そうに見える。

2015年3月29日日曜日

S‐Model 1:72 Cruiser Mk.1 ーマルタ島石垣風迷彩ー

  S-ModelのクルセイダーMk.1を買った。大阪ホビーランド。出張で立ち寄る。会議と上層部への根回しやらで大阪で2泊。予定外の打ち合わせや同僚との飲み会もありで、時間を作って買いに行けない。東京に帰る日、ホビーランドに立ち寄った。エレベータで会った取締役。普段ならば新幹線の時間までに一杯どうですか?と言いたいところだが、本町で友人を飲んで帰りますと嘘をつく。
  夜の7時にホビーランドに到着。プラプラとお店の中を30分程。至福のひと時。本当はオチキス戦車が欲しかったんだが、無くてクルセイダーMKⅠを購入。S-Modelの特徴; キャタピラと転輪が一体成型となっている / 1ボックス2キット / エッチングパーツ付き / 少ない部品数と高いモールド成形技術。手軽にそこそこ作れてしまう。

  いいオヤジが会社でプラモを買いに行くべく悩んでいる。まさか、周りはそんなことで悩んでいるとは思わないだろう。でも、趣味とはそういうものだ。仕事の合間にふと考える遊びの事。趣味の効用ってそういった「思い」がいつでも心の引き出しから取り出せ、気分転換できることだと思う。

  ダークイエローを塗ってライトブルーで石垣模様。一台目はマルタ島の石垣迷彩風のカモフラージュ塗装とした。塗装終了。なんか目がチカチカするぞ。形が把握し難い効果があるようだ。久しぶりに楽しい塗装。転輪のゴムの塗り分けた。車載する工具類と荷物を自作し取り付けた。このままでも楽しめるキットだけど、簡単に作れてしまうから手を入れたくなる。
   転輪とキャタが一体成形されている。ミニスケールで連結キャタはシビれる。コメ粒よりも小さいキャタは予備パーツ無し。この非人道的とも言える組み立て作業を強いられなくて済むから有難い。それでもってそこそこの精密さをモールドで確保.。細かいことに拘らなければキャタの成形は見事。
   40年くらい前は1/24のスケールでしか連結式キャタは無かった。1/35ではゴムかプラスチック樹脂のベルト式だった。40年の時を経て、1/72でも連結式のキャタ成形が可能になったが、作り手のテクニックは40年前のままだから苦労している。

   エッチングパーツのフックが入っている。手すりもエッチングパーツになっているが、真鍮線を使うことにした。部品化されていない発煙筒を自作、砲塔側面に取り付けた。発煙筒パーツだけでワイルドな感じになる。

   汚しと墨入れをすると、チカチカがマイルドになる。目に優しい。それでもはやり強烈なコントラストではある。

   キャタの組立工程がないので助かる。キャタ分割式と比較して半分くらいの時間で仕上がる。じっくりと塗装が楽しめるキット。このスケールではこれくらいのパーツ数がいいのかもしれない。

   背中に工具を取り付けた。本当はスコップを作りたかったんだが、難しそうだからパスした。エンジングリルのモールドが少し緩い。この部分の塗装に気を使った。

    なかなかいい感じ。しかし転輪が一つ少ないように思う。なんとなくBT-2を思わせる足回り。クリスティー戦車の影響がここにもあるのだろうか。

    S-Modelはひと箱に2台入っている。2台入っている意味が分からなかった。1台目の塗装を眺めながら、さてと2台目はどんな風に仕上げようかなぁとか考える。これもS-Modelのいいところかもしれん。面白いな、これは。

2015年3月21日土曜日

Hasegawa 1:72 Sd.Kjz.234/2 8-RAD SCHWERE PANZERSPAHWAGEN 'PUMA'

 それにしても長い名前だ。Sd.Kjz.234/2 8-RAD SCHWERE PANZERSPAHWAGEN 'PUMA'。一部、Aがウムラウト化しているが、どのようにPCでタイプすれば出すことができるのか分からない。そのままAで表示する。8輪装甲車プーマ。キャタがない♡。だからうれしい。実働6時間で完成。


 デザインに古さを感じさせない。自衛隊にあっても不思議じゃないフォルム。WWⅡで走り回っていた車両とは思えん。ドイツ人はエラいと思う。
 塗装はカーキにダークグリーンとレッドブラウンを熊野ぼかし筆で迷彩塗装をした。ダークイエローじゃ明るすぎるのでコントラストが強く上手くボケない。
  何故かジェリカンをフェンダーに4つも取り付けることになっている。フェンダーに取り付けるジェリカンは2つだけとした。反対側にはシートを丸めて取り付けた(板オモリで自作)。

  キットは内部まである程度表現されている。しかし、作らなかった。中途半端。ドライバーや砲塔のシートや無線機があるのに、内部の主砲が表現されていない。これじゃ作り込んで行く気がおこらない。まったく見えなくなるしね。

 驚くべきことに、ドライバーのシートとハンドルは前後2か所ある。後ろ向きでも普通に走ることができる。Sタンクみたいだ。キットでは後ろ向きのドライバーののぞき窓のところに、何故か荷物を取り付けるようになっている。これじゃ後方が見えず、運転ができないではないか。荷物の取り付けは中止した。実物でもこんなところに荷物はつけないだろう。

  裏側もしっかり部品化されている。ホイールの取り付けは瞬間接着剤じゃないと無理。ステアリングを切った状態で組み立てることも可能。可動式にできそう。これには悩んだ。本当に悩んだ。せっかくキャタの足回りから解放されたのだ。凝らずに組み立てることにした。
  車幅確認ポールだけは0.3mmの真鍮線に置き換えた。パラソル型のアンテナを組立説明書では何気に「自作」と書いてある。これには驚く。せめて自作のやり方くらいは載せてくれてもいいじゃんって思う。俺にはパラソル型のアンテナを1/72で組み立てるテクはないから諦めた。

パンサーと並べる。

  95式軽戦車と並べる。プーマの方が強いだろう。97式中戦車よりもプーマの方が強い。立派な装甲車を作ったもんだ。

2015年3月15日日曜日

Hasegawa 1:72 Pz.Kpfw Ⅴ PANTHER ausf.G

 ハセガワのパンサーを作る。値段に負けた。800円。ほとんどが1500~2500円のミニスケールAFVだからこの値段は魅力だ。ハセガワ製はキャタの連結で悩むことはないしね。1/72はレベルがプラモデルキットして、いちばん優れていると思う。ハセガワのパンサー、レベルの”レベル”までどこまで迫れるか。

 で、パッケージを見るとpz.Kpfw Ⅴとある。知らんかったが5号戦車っていうことか。

 ドイツの戦車をこないな色に塗るのは初めて。フィールドグレーとレッドブラウンの迷彩。マークを指定通りに貼ると、なんだかガールズ・パンツアーのようにだ。

 フィールドグレーを持っていなかった。ジャーマングレーとダークグリーンで作ったが、少しグリーンが強かったかな。フィールドグレーで全体を塗装してレッドブラウンを熊野のぼかし筆で乗せていった。エナメルのフラットアースを薄めたのを全体に塗り、綿棒で拭き取った。塗り分け部分もいい感じにボケた。エアブラシ無くても、これで何とか乗り切れるかな。

  キャタの張力に負けて、転輪がひしゃげてくる。これには参る。連結式キャタほど悩まないけど、徐々に斜めにひしゃげてくる転輪の補強に悩んだ。何ともしょうがないので放置。曲がってついているが、あまり気にするのはやめておく。キャタは取り付ける前にフラットアースで塗装したが、塗装はやっぱり乗らないね。

キャタ周りの増加装甲板は省略。足回りを見せたいもんね。

  ジェリカンと丸めたシート(板おもり0.25mmで作成)を取り付けた。それから省略されている手すりを0.5mmの真鍮線に置き換えた。また、実車では装甲のコーナー部の強度確保のため、コ―ナー部をかみ合わせして溶接し組立てている。ハセガワのこのキットではこれが省略。手すりやかみ合わせ溶接が省略されているから、ノッペリした印象。かみ合わせを0.1mmのプラ板で表現した。

  T34-85とシャーマンに挟んで並べる。パンサーは結構デカい戦車だった。恐竜も進化と共に大型化したが、戦車も似たような進化を辿っているのか。