2016年9月30日金曜日

PST 1:72 KV-1 

  PSTのKV-1.買ったのはドイツ鹵獲車両だったが、フィンランド軍鹵獲車両に変更。ロシアの塗装は単調だけど、フィンランド軍鹵獲車両では迷彩塗装が楽しめる。バフとロシアングリーン(自作)、ブラウンで迷彩。一味違うKV-1。
  フィンランド軍のデカールが手元にない。地元の東京と出張した大阪でプラモデル屋さんを梯子して探しまくった。 結局、フィンランド空軍のデカールで間に合わせる。
  変更点は次の4つ。①砲身の変更(キットのは細すぎる)。②砲塔の手すりをΦ0.3mm真鍮線で追加。③フェンダーのステーをΦ0.5mm真鍮線に作り変えた。④フロントのワイヤーロープをステンレスΦ0.45mmのワイヤーで自作。アイの部分は0.3mmの針金で。


  WWⅡではフィンランドはロシア軍の侵略を受ける。ドイツを中心とした国々から兵器を買って戦うが、陸上兵器の多くは鹵獲品。補給もロシアのものを奪う。食料調達もロシアの野戦キッチンからもらった(!)らしい。変装してロシア兵に紛れて並んで食料配給をもらったそうな。太平洋やフランス、アフリカ戦線とは異なるストーリーがあったようだ。終戦時はいろんな事情で枢軸国側と見なされて敗戦国となる。戦後は東側に属する国になるが、ワルシャワ条約には加盟しない立場を取り、冷戦終了後はEUに加盟。今は北欧の福祉国家として国民の幸福感も日本よりも高いようだ。フィンランドはムーミンだけの国じゃなかった。

2016年9月22日木曜日

FUJIMI 1:76 Type1 Tank Destroyer Ho-Ni

  フジミ1/76一式砲戦車ホニ。ホニとか言われてもね。鉄道車両の呼称のような。それにしてもバリの多いキットだった。古いキットで金型がもう限界に来ている。
  砲身は上下できる可動構造なのだが、接着剤が可動部に回ってしまい、この戦車唯一の可動部分を失ってしまった。戦車兵が2名付いていた。しかし蝋人形が解けたようなモールド。どうしようかな。今回はオープントップの砲塔だから気が向いたら色塗って載せることにする。
  塗装はタミヤのアクリル。ベース色はカーキ。フラットグリーンとNATOブラウンで迷彩塗装を行った。もちろん今回も筆塗り。 溶剤で薄めた塗料を筆で塗り重ねていった。
 リアの排気管にメッシュを被せた。オーバースケールだけど雰囲気は出せたと思う。リアの把手とか0.3mmの真鍮線で追加。それからフェンダーを少し削って薄くした。動輪に樹脂キャタを嵌めると張力で反ってしまう。動輪にパテ盛りして樹脂キャタが反らない様に下地を作った。
1/76で古いキットだけど、そこそこの内容かな。
  WWⅡJAPANESE-TANKS。このラインナップは30年以上前から発売されていた。驚き。

翌日、乗員2名に登場いただくことにした。
  ヒケをパテ埋め、バリを丁寧に処理してデザインナイフで形を整えてペイント。一式砲戦車をバックに記念写真。車体のモールドがシャープなだけに、これじゃツラい。右側のキミは特にね。うーん、どうしようかな。せっかくだから取りあえず乗車させておこうか。


2016年9月11日日曜日

ERHAR 1:72 Mk.A ”WHIPPET”

  WWⅠもの。イギリスのホイペット戦車。マーク菱形戦車よりもこちらの方が兵器として成功しているようだ。
  塗装に悩む。前回のA7Vの床石乱貼り風の印象が強く、これもオリジナルな迷彩にしようかと思ったが、2週間程悩んだ末に単色塗装にした。プラモの塗装に悩む、まさにホビーの楽しみ。でも会議の最中に「ホイペット、迷彩」って検索しちゃだめだよね。

  レッドブラウンを全体にスプレー塗装。室内ではカミさんのクレームになるので、夜中に屋外でシューっ。車に付かないように注意。乾燥はノラ猫がオシッコしない場所で静置する。都会、狭小住宅、怖いカミさん、ノラ猫のオシッコ、マイカーに配慮。苦労したぞ。
  車体塗装色にはホイペット・スペシャルをアクリルで用意した。フィールドグレイ+デザートイエローにブラック少々。明るめの何とも言えないグレー色。これを全体に筆塗り、乾燥後にアクリル溶剤+綿棒で拭き取る。下地のレッドブラウンが上手く透ける。いいねこれは。しっかしと拭き取ればボカシ二色迷彩に使えるね。今度、やってみよう。
  リアのキャリアはプラバンで自作。補強ステーは0.3mmの真鍮製。このリアキャリアは形状に苦心した。ネットの写真を参考にしたが、ほぼ作り終えて接着剤の硬化を待っている時に致命的な勘違いを発見。思い切って左右の2個とも作り直した。自分的には「見せ場」?でもあるからね。
  リアを見るとドアがある。マーク菱形戦車もA7Vもドアがある。WWⅠの戦車は一般的に「ドアから出入りする
」。ハッチから出入りするという思想がこの時代には無かったのだろう。
リアかフロントか、ホイペット君は前後関係が難しい。

 
  このホイペット戦車の特徴は戦闘室の複雑な形状。容積をできるだけ小さくして、発見されないようにする、そんな思想かな。生産性を考えればもっと単純化できるのにね。

 今回の「おー、やっちまったぞ」は三つ。

  1. マーキングのⅪが車体両側にあるが、左サイドは上下逆に貼っちまった。ⅠⅩとなっている。
  2. サイドの機銃の先端が一本折れていた。→φ0.5mmの真鍮で補修したがとても違和感。
  3. キットではドライバーののぞき窓が省略されているが、作り込みを忘れた。少し前後関係が判らないホイペットになっている。
※残念な順番に並べています(笑)。

2016年ベスト5.