2015年9月13日日曜日

(キット紹介)TRUMPETER 1:72 French Char B1 bis

やっと見つけた。ホチキス以外のフランス戦車。B1bis。このクラシカルな雰囲気が好きだ。

  驚くべきことにシャーシはほぼ一体成型。キャタは連結式じゃなかった。良かった。この前、トランぺッターの連結キャタに泣いたからな。 

  車体のわりに砲塔が小さい。イギリスのチャーチル戦車を彷彿させる。足回りも似ている。第一次世界大戦後、マーク菱形戦車の延長戦状にある思想で作られているのだろう。旧日本陸軍の89式戦車はルノーの影響を受けたように思う。





2015年9月12日土曜日

GUNZE SANGYO 1:72 TANK Sturmgeschutz Ⅲ (三号突撃砲G型)

  三突G型を作る。グンゼ産業でこんなのを売っていたのか。箱絵にはエッシー社製と書いてある。この前のハセガワのカーロアルマートにしても今回のにしてもエッシー社製。エッシー社は1/72の戦車物に力を入れており、OEM供給にも積極的だった。
 キャタは組立式だが、慣れたせいだろうか、楽しく組み立てることができた。キットの構成が40年前くらいに発売されたタミヤ1/35の3突と似ているのだ。当時はドイツ・パラシューターが付属で付いているキットだった。戦車兵のポーズと体格が全く同じなのだ。不思議だ。

 しかしタミヤ1/35 3突の箱絵のパラシュータはカッコよかったな。持っている突撃銃もカッコいい。あの箱絵につられて買った。その後にドイツ・パラシューターだけをキットで発売。3突セットはいたいけな子供の財布から小遣いを奪っていった訳だ。そういえば二号戦車にはドイツ・アフリカ軍団が付いていた。それも買ったな。半ズボンのドイツ兵はカッコ悪かったぞ。
  側面の装甲板は止めた。0.5MMのプラ版と真鍮線で自作しようかと迷ったが、足回りが見えなくなるのでやめた。その変わり真鍮線でエンジン上部の手すりを作成した。歩兵が乗車する際に使用するのだろう。
  塗装はダークイエローをベースにしてレッドブラウンとダークグリーンンの迷彩。今回も秘技ボカシ筆。だってエアブラシ持ってないもん。コーヒー飲みながら筆でノンビリと色を載せていくのもいい。


  4突は汚しすぎた。3突はほどほどに。リアリティー優先であれば汚した方がいいのかもしれないが、ジオラマにするわけでもない。見栄えを考えるとほどほどがいい。迷彩では汚しはほどほどに。そして単色塗装ではパワフルな汚しに。

汚した後。

 汚す前。博物館の展示物のよう。でも、これもありかもしれない。

 ところでこの3号突撃砲、フィンランドで1960年代まで現役だったと。1944年ソビエト軍の侵攻を食い止めた立役者として、フィンランド軍は大切に使い続けた。技術屋の端くれとして思う。戦争の道具ではあるがこれは技術者冥利に尽きる話だ。旧日本海軍駆逐艦「雪風」とも被る話かもしれない。第二次世界大戦の兵器が物語を紡ぎながら後世において使い続けられる話は心を打つものがある。
 そう言えば、タミヤのプラモデルの解説書に、初期の中東戦争に四号戦車が数両参加していたとか書いてあった。でも昔にタミヤの四号戦車を買ったことはない(三号戦車は発売されていたが、四号戦車は当時無かった)。記憶の端に残っているがソースがわからん。


2015年9月5日土曜日

FUJIMI 1:76 JAPANESE MEDIUM TANK TYPE97 CHI-HA

  初めての1/76。97式中戦車チハ。第二次世界大戦の日本の戦車は1/72ではもう見かけない。1/72と比べて1/76は5%くらい小さくなるが、あまり気にしないでおこう。しかし千円を切る価格には脱帽する。

 砲塔の鉢巻アンテナは0.5mmの真鍮線で自作。プラスチックパーツだとまず壊すと思う。プラスチックパーツと見比べながら、真鍮線を加工したが、ややオーバースケール感がある。しかし鉢巻アンテナを持って砲塔を回転することができるのは実用性?がある。
 箱絵などを見ると迷彩模様はもう少し細かく描かれている。ミニスケールではどうしても大味なパターンになってしまう。今後の課題。

ベースを薄めたカーキで塗装。暗緑色にレッドブラウンと雲形の模様を筆塗り。


マークは日の丸を砲塔に描く部隊を選択。どこから見ても日本の戦車。

黄色の帯はうまく塗装できた。薄めの塗料で塗り重ねたから、あまり厚ぼったくなっていない。まあ、成功。

95式軽戦車のように汚しすぎないようにした。しかし汚さないとなんかおもちゃっぽい。

LEEと並べる。こりゃ負けるよな。

 軽戦車と並べる。チハは車格的には軽戦車に相当する。しかし元戦車兵だった司馬遼太郎氏ががエッセイ「歴史と視点」で言っているように日本の戦車は戦わなければ一番強そうに見える。
初めて1/76を作った。大きさの違いはさほど気にならず、1/72と並べても違和感がない。何よりも安いのがいい。もともとニッチなミニスケールAFV。1/76も視野に入れて種類を広げていきたい。

2015年8月29日土曜日

HASEGAWA 1:72 FIAT-ANSALDO M13-40 CARRO ARMATO

  ハセガワのカーロアルマート。カタログにはない。箱絵にはイタリア・エッシー社製と書いてあるが、イタレリでもこの戦車はあったみたい。オリジナルはどこなのだろうか。
  モールドはシャープでグッド。しかし、ベルト式のキャタが非常に残念である。これさえ改善されれば最高のキットだと思う。
  ダークイエローとカーキーを混ぜて塗装し、オリーブグリーンを筆でボカシて塗装した。フラットアースでウォッシングしたら、いい感じにぼけている。
  後部の垂直装甲版のパーツが欠落していた。5mmのプラ版で自作。タラップなどは真鍮線を使用した。また砲身をテーパー付のプラ棒で作り直した。ついでに10mm程長くしてみました(笑)。
95式軽戦車とツーショット。実際には並ぶことはありえなかった2台。カーロアルマートが一回り大きい。

このツーショットはライバルどうしになるのかな。グラントが一回り以上でかい。
箱絵。左下にはイタリア エッシー社製の文字がある。

2015年8月23日日曜日

(キット紹介)イタリア・カーロアルマートとドイツ・3号突撃砲G型

 秋葉原と御徒町の間、末広町にある中古専門のプラモ屋さんで見つけた。ハセガワにしてもグンゼにしてももうこれらのプラモデルは作っていないから、紹介しておきます。


  イタリアの戦車を前から探していた。ハセガワのカーロアルマート。もう今はハセガワからカタログ落ちしている。イタリアのエッシー社がOEMで生産していたもの。箱の左下にその旨の記載がある。


  組立説明書に散りばめられた写真が渋い。大人のスケールモデルという感じ。なんか作るのが勿体なくなる。しばらくこのまま置いておこうか。

キャタは帯式。モールドとかは細かく割とシャープな感じがする。部品を眺めているとエンジングリル上部の垂直装甲版が欠落しているのに気が付いた。目立つところじゃないのが幸い。プラバンである程度自作して荷物でも取り付けよう。

  次はグンゼ産業の3号突撃砲。950円だったから衝動買いしてしまった。箱とデカールが欠損していて、ビニール袋に入って950円だった。どのみち中古プラモはデカールが死んでいるケースが多いし、ドイツ軍だから余ったものを使える。

  この組立説明書も渋い。箱絵ではなく、写真が表紙に使われている。あまり映りが良くなく、それが却ってシブさを演出しているようだ。これも雰囲気がある。

 MADE IN ITALY とビニル袋に印刷が。たかがプラモなのに国の威信を賭けた感じがする。キャタは連結式で結構、大変そうな印象。キャタの裏面のモールドが省略されており、それなら帯式でもいいじゃんと思ってしまう。
いつもは仕事の合間や帰宅途中に立ち寄るプラモデルショップ。休みの日に来るのは初めて。同じ年くらいのオヤジがたくさん来ていた。多分、小学生くらいにハマったんだろう。一緒に飲んだりすると楽しいかも。会社でもミリタリーの好きなのと、飲みながら紫電改と疾風とどちらが強いかとか議論をする。一緒にプラモデル屋に行ったりする。しかし、少しジャンルが違うからな。寿命も延びたし、定年後のコミュニティーにプラモデルはいいかもしれない。

2015年8月15日土曜日

Mirage HOBBY  1:72 M3 GRANT MK.Ⅰ

 Mirage HOBBYの1/72のグラント。パッケージのこの迷彩に惹かれて買ってしまった。

 キャタのたるみは「ハセガワ方式」で再現。サイドスカートに隠れて見えないけれど、ランナーの切れ端がキャタとフェンダーの間に挟まりキャタを押し下げている。

  キットの完成度はそれほど高くない。バリも多いし、樹脂が金型に行き渡っていないパーツがある。砲身、フックとサスペンションがアウトだった。砲身自作し、サスペンションは補修した。フックは取り付けるのを諦めた。箱の中身を確認できるようなお店で購入した方がいい。しかし、何故か腹が立たない不思議さがこのキットにはある。多分、産地のせい。ポーランドから遥々やってきたのだから、我慢して何とか作ってやろうという気持ちが勝つのだ。ホームページを眺めていると意気込みのようなものも感じる。何よりもUMのようにミニスケールで非人道的とも言える連結式キャタを使用していないところが気に入った。デカールはいい感じで問題なし。キットのパッケージもコンパクトでセンスもいいと思う。他にもクラシックな戦車キットを作っているようなので、また買ってみようと思う。

  4色の塗り分けには苦労した。うすい色から重ねてしまうと、厚ぼったくなる。特にミニスケールでは致命的。ホワイト→ダークイエロー→ブラック→オリーブグリーンの順番に筆で塗装した(※悲しいかなエアブラシは無い)。乾燥期間を十分に確保するために2日に分けて塗装を行う。

汚しは最小限に留めた。せっかくの塗装を台無しにしたくない。95式軽戦車の反省。

カモフラージュ塗装と鋳造の砲塔のせいで、熱帯産のカエルに見える。これでカモフラージュできるのだろうか。

  ハセガワのM3LEEと並べてみる。スケール感は全く同じ。まるで同じメーカーのキットのようである。LEEのような単色塗装は単純ではあるが、グラントの迷彩とは違う奥深さがあるように思う。

2015年6月7日日曜日

UM 1:72 M4A4 Sherman


  シャーマンはタイプによって違うから面白い。中期バージョンは前に作った。今度は初期バージョンを作る。FURYって映画で砲塔をブッ飛ばされていたのがこのタイプかな。今回はUM。ユニモデル、ウクライナ製のプラモデル。このキットは作りにくい。転輪は加工しないと組み立てられない。軸と転輪の穴のサイズが合っていないから、転輪の穴を大きくする作業。シャーシの分割も特異。隙間処理をどうすんだと思っていたら、エッチングで誤魔化すようになっている。なんか複雑な気分になる。デカールも相変わらず使えない。

  デカールも使い物にならない。前に組んだのもそうだが、デカールが脆いし、淵が透明でなく、マークの縁取りになって目立つ。星のマークは淵を取り除いたが、ウエザリングの途中でボロボロになった。マークの剥がれもウエザリングの内と割り切った。

  ライトのガードはエッチングパーツとして表現することになっている。説明を読むが、これは無理と判断。真鍮線で自作。手すりやフックはプラスチック部品になっているが、多分その内に外れる。こちらも真鍮線で自作した。





例のごとく、板オモリで「巻物」を作成。今回はワザとしわを付けたりした。なかなか決まっていると自画自賛。

 下地はオキサレッド。オリーブドラブを吹き付けて、ウォッシングしながらふき取ると、いい塩梅にオキサレッドの下地が覗く。調子に乗りすぎると、年期が入りすぎてしまう。もう少しかなってところでやめておく。最後にタミヤのウエザリングマスターのさび色とメタリックグレーで仕上げ。