2016年3月21日月曜日

FUJIMI 1:76 STRURMGESCHUTZ Ⅲ Ausf.D (3号突撃砲D型)

  フジミ 1/76 3号突撃戦車タイプDを作る。箱に赤文字で「Ⅲ号突撃戦車D型」とある。まさしく日本製。 突撃戦車というフレーズがいいね。箱の感じもスケールモデルに見えない。
  キャタが組立式にリニューアルされているようだ。フジミではJS-2やヤクトタイガーもキャタが組立式にリニューアルされている。ぜひ、バレンタインやチハもキャタのリニューアルをやってほしい。

  タミヤ・アクリルのジャーマングレーでは色調が暗すぎる。ライトグレーにブルーを混ぜて、フラットベースを追加する。溶剤で下地がやや透けるくらいに薄める。この状態で数回に分けて塗り重ねると、適度な色むら・艶むらが出ていい風合いになる。写真はウエザリングと墨入れ前の状態。明るい色調だけど、これもミニスケールAFVとしての演出。

  フェンダー前照灯のガード、手すりをφ0.3mm真鍮線で追加。それからリアのアンテナケースをプラバンとランナーで自作して追加した。遠目で見るとOKなのだが・・・。
    フロント部分の溶接ビート2本も追加。伸ばしたランナーでを接着、少し時間を置いてからカッターナイフで伸ばしたランナーを刻む。直線になるように刃先で整えて完成。
  組立式に変わったと思われるキャタは箱のPR通りにたるみも表現されている。しかしもう一歩。JS-2並みのディテールは望めない。出来きは50点くらいか。惜しい。

  エンジンルームや乗務員のハッチ関係はすべて別部品・開閉選択式。エンジンルームの内部も簡単に再現されている。戦闘室の内部のそこそこに再現されているが、完成すると見えねーだろ?と思う。

  キャタの「通り」を調整するのに苦労した。完成写真を撮っていてもキャタの曲がりに気が付き修正を行う。このキットの注意点。


  S-Modelの1/72三号戦車タイプGと並べてみた。車長も幅員もほぼ同じ。1/76やとか1/72は気にする必要ないようだ。

  3号戦車シリーズを並べる。長砲身の三突はダークイエロー・ダークグリーン・レッドブラウンの3色迷彩だけど単色に比べてウエザリングの加減が難しいと思う。迷彩塗装のウエザリングは軽くやるか、コッテリるか、どっちかしかないのかな。

2016年3月16日水曜日

HASEGAWA 1:72 M24 CHAFFEE

  ハセガワのカタログに載っているM24は最悪。あれを見て作りたいは思わない。しかし、京都四条河原町のプラモデルショップで新品のきれいな箱を見つけたときに衝動買い。いつもの末広町の中古プラモ屋さん。色あせたパッケージばかり見ているとダメだね。それに1000円以下だし。興奮して、ハセガワ1/72スチュアートとフジミ1/76三突初期型も買ってしまった。
  形は結構イケている。しかし、省略が多すぎ。ネットで実車の写真を探して研究。しかし、それだと情報が多すぎる。結局、タミヤ1/35の完成写真を見ながら細部を足した。手すり・ライトガード、アンテナをφ0.3mm真鍮線で追加、フェンダーの補強プレートは0.5mmのプラ板でやり替えた。砲塔の溶接ビードを熱でも伸ばしたランナーで再現した。しかし、キャタはどうにもならん。
  オリーブドラブにフラットイエローを混ぜて明るめの色に。それから溶剤で薄めてフラットベースを足す。全体を塗る。乾くと少し粉っぽい感じ。これがいい具合にウエザリングの時に薄めたエナメル塗料が滲んでくれる。
  エアブラシは苦手(持っていないし、使ったこともないし、許してくれないしねっ)。筆でニンマリしながらコケシに色を塗るような感じが好き。コーヒー飲みながらビール飲みながらリラックスして塗れる。
  リアのラックには板オモリをシートに見立てた荷物を載せる。ジェリカン2つと巻きシート1つもフェンダーに載せた。マーキングは「2」だけ。戦後はいろんな国で使われたので、どこのどいつかわからないようにした。
なんの脈略もなく、Neubau-Fahrzeug Nr.2とツーショット。これの前に作った縁ということで。

  ツーショットにすべきはM4シャーマンだろね。M24ってそこそこ大きな戦車。軽戦車だけどM24の方が存在感あるように思う。M4は少し手を抜いたかもしれない。反省。

2016年3月9日水曜日

DRAGON 1:72 Neubau-Fahrzeug Nr.2

  DRAGON1/72、Neubau-Fahrzeug Nr.2を作った。しかしどう読むのだろうか。ノイバウファールツァイクと読むのか。覚えられい。「ノイバウファールツァイクを1/72で作ったんだ・・・」なんて会話はとても無理だ。ノイツと以降、略して呼ぶ。
  ノイツは多砲塔ドイツ戦車。ドイツ戦車に見えず、無国籍感が漂う。しかし機銃砲塔をよーく見ると一号戦車。ソ連の戦車にもあった。クルセイダー戦車のフロント機銃やM3リーの砲塔の旋回機銃にもその名残が感じられる。
  フラットグリーン、フラットブラウンとデザートイエローできれいに塗り分けを行った。最近分かってきたのだが、ミニスケールは明るめの塗装がいい。きれいに塗り分けられたノイツにウットり。きれいなお姉さんもいいが、きれいな戦車もいい。「お前は美しい・・・ウフっ」。フィギュアをやる人はこのような世界に生きているかな。うらやまし。ウエザリング前の写真を撮っておくべきだった。後悔。
 
  しかし墨入れを失敗して、こってりとしたウエザリングを行うハメになった。本当は前に作ったB1bis程度のあっさりとした味のウエザリングにしたかったのに、ラーメン二郎級のコッテリ。でも失敗してもそれなりの味を出せるところにミニスケールAFVの奥深さがある。デザインもカラーリングもクラシックな風合いになったが、なんとか形になったと思う。
  DSトラックはイマイチ。塗装を塗り重ねると、脆くなって切れるように思う。ドラゴン製の95式軽戦車や特二式内火艇の悲劇を思い出す。
三つの砲塔を向けてみる。なんか滑稽な感じが漂う。


小さな砲塔は横を向いたまま。元に戻すのを忘れた。。

2016年2月14日日曜日

FUJIMI 1:76  STALIN JS-2 (1943)

    フジミ1/76JS-2スターリン(1943)。スターリンと名前の付けられたソビエトの重戦車は何種類かある。そう言えば大昔にタミヤから発売されていたT-10スターリンっていうのもあった。
  KV-1の車体にT-34/85の砲塔を取り付けた感じ。チハ改を作っていた1943年にこんなのが出現していたのだ。

 この戦車は太いキャタピラがポイント。幸いにも樹脂製ベルト式ではなく、連結式。しかも連結キャタは組み合わせもよくとても作りやすい。たるみも表現されており、モールドもシャープ。見栄えのするキャタピラだから、塗装も映える。

  手すりは部品化されていたが、すべてφ0.3mm真鍮線に置き換えた。 手すりは細い方がリアル。砲塔を手で回転させるから、強度的にも安心。
  リアのワイヤーは先端のフックのみ部品化されている。ワイヤー部分は糸で作れと。オーディオケーブルを解体した電線をネジネジ、瞬間接着剤で先端フックを取り付けた。

  「ロシアングリーン」で塗装することになっているが、この色は持っていない。ダークグリーンじゃ色調は暗すぎる。フラットグリーンを薄めてそのまま塗装。タミヤのアクリル塗料「フラットグリーン」は「ロシアングリーン」ってのに近いような。これだけじゃ単調すぎる。 黒15%+フラットグリーン85%、茶15%+フラットグリーン85%、、デザートイエロー15%+フラットグリーン85%の三種の塗料を作成、溶剤で薄めて、ドライブラシ風に上塗り。

  ところで・・・、

  ミニスケールの戦車作りは保管もディスプレイも省スペースだが、製作スペースも省スペース。 PCデスクが私の作業場所。ノートPC分のスペースしかない。だからエアブラシはムリ。筆塗りを極めるのだ。筆塗りは場所を選ばない。我が家のミニバン内部を養生するば、ミニスケールAFVは銀座でも利根川河川敷でも作ることができる。羨ましいだろっ! でも、換気には注意しないとね。
  話を元に戻そう。JS-2の砲塔には立派な機銃が付いている。4つ部品で構成されているが、強度的に不安。機銃台座はφ0.5mm真鍮線を軸に入れている。機銃は旋回可能! 
  タミヤのアクリル塗料を使っている。最近は墨入れもドライブラシもタミヤのアクリル塗料。エナメル塗料のウエザリングとあまり変わらないような。塗料の種類も少なくて済むので、塗装もウエザリングもアクリル塗料でやろう。

  しかし、このあたりの作業は実に楽しい。ノリノリでやっちゃう。オヤジに生まれて(?)、ミニスケールAFVを趣味にして良かったと思う。これで一台10万円で売れれば最高だ(今度試しにブログに値札をつけてみるか^^)。

  出来上がったので、いろいろと並べる。まずはソビエトの戦車。BT-2、T34/85、JS-2。 えっ、3両しかないの?。 ソビエトの戦車は単色塗装だからつまらない。避けていた。このJS-2も中古模型屋さんで箱なし500円だったから買ったようなもの。 単色塗装でも黒よりとか緑よりとか変化をつければいいのかも。冬季迷彩もあるしね。 次はウクライナモデルのマイナーな軽戦車を作ろうかな。 

1/72キングタイガーと。

  1/72パンサーと。この組み合わせには逸話がある。

  第一次インドシナ戦争でベトナム側がJS-2を装備しているという情報。当時の宗主国フランスは対抗策として、鹵獲した一両のパンサーを現地に送ったとのこと。 すごい話だ。
  当時のフランスはパンサー戦車にかなり傾倒していたようだ。戦後、試作されたフランスの主力戦車はパンサーにそっくりだった。

    このフジミの1/76 JS-2はお薦め。 作りやすさ、プライス、質感とも優れている。再販されており、新品を1000円ちょっとで買うことができる。 レベル製が1000円で買える感覚。 フジミ1/76のヤクトタイガーや三号突撃砲(短砲身タイプ)も再販されている。今度、作ってみようと思う。

2016年1月31日日曜日

IBG  MODELS 1:72 TOLDIⅠ ーHungarian Light Tank


    ポーランドのプラモデルメーカーIBG Modelsのハンガリー戦車、トレディⅠ。いろいろとマイナーな戦車。スエーデンの戦車を参考に作られたそうな。

あっさりとした外観。見たこともない国籍マーク。新鮮。

    キャタは組み立て式。細かな部品に泣いたが、キャタのパーツが2個足らないようだ。実は誘導輪はシャーシと切り離してキャタで固定されている。
     正面。フロントの傾斜装甲にガラリが2つ。こんなところにガラリ付けちゃまずいだろっ!と突っ込みを入れたくなる。そんなことを思ったら、トルディⅡではこのガラリは無くなっていた。妙に安心。


そしたら、エンジングリルも大きめ。飛行機の機銃を食らうと即、アウトかもしれない。



枢軸国軍の戦車達。左からⅢ号戦車G型(ドイツ1940)、トルディⅠ(ハンガリー1940 )、97式改(日本1942)、カーロアルマートM13/40(イタリア1940)。


3号戦車G型、トルディ‐Ⅰ、B1Bis(フランス1940)。
    それにしても1/72と言うのに箱が異様にデカい。1/35のキットと兼用か?。箱の大きさの割になんとも存在感が無いようにも思う。目立つカモフラージュ塗装にしたのだが・・・。
    キットとしては悪くはない。しかし作り終わっても達成感がまるでない。組立式のキャタピラの比重が大きいわりに、上物の部品が少ないせいなのか。なんとも不思議なキット。BT-2も徐々に姿を現すトホホな外観にがっかりしたが、それに近いものを感じる。

2016年1月3日日曜日

S-Model 1:72 Pz.Kpfw.Ⅲ Ausf.G(5cm KwK38DAK)

  S-Modelの3号戦車G型を買った。手軽にミニスケールの戦車を楽しむためのシリーズ。この前に作ったのがフジミ1/72タイガーⅠ初期型(上級者向け)のキットで、1/35並の部品数でいい加減にいやになった。今回、S-modelはその反動。
 

   箱には「1+1」の表示。2台セットになっている。気軽に作って塗装を楽しむキット。実にシンプルな組み立て手順とパーツ。素組みであれば一時間で組み立てられる。S-Modelはパッケージも説明書も今までにないデザイン。パーツはいずれもシャープな彫刻で、塗装のメリハリが効く。

 



    二台を同時に組み立てた。砲塔の手すり、ジャッキ固定金具、フェンダーや排気管周りに手を加えた。一台をジャーマングレイに、もう一台をダークイエローで塗装。お手軽キットだから二台同時に組み立て&塗装も楽しい。

    短砲身がいい味を出していると思う。かっちりしたスタイル。ほぼこのデザインがタイガーⅠまで継承される。

   タミヤのアクリル塗料ジャーマングレーは色調が暗いように思ったので、やや明るめに調整した。もう少し明るい色にした方がディテールが生きて良かったかもしれない。


   ダークイエローとデザートイエローを混合して使用。その都度、混合比を変えて塗装。最終仕上げとして溶剤を沁み込ませた綿棒で色ムラをボカした。



ハセガワ・エッシーの3号突撃砲と比較。S-Modelの3号戦車のキャタ幅がやや小さい。

    フジミ1/72タイガーと並べても、遜色がない。S-Modelのキットは部品数が少なく、省略も多いが、特徴をうまく捉えた実に要領のいいキット。


     正月休みのちょっとした時間に作ったけど、S-Modelの戦車キットは文庫本を読むような感覚で製作できる。足回りをじっと見つめられると弱いが、楽しいキットだ。

 
 
    机の上に3号戦車が2台、無造作に飾ってある。本を開いたり、年賀状の返事を書いたりする度に、3号戦車を摘まみあげて脇によける。まるで机の上にかわいい小人が居るような。