2016年11月12日土曜日

Mirage HOBBY 1:72 US M5 Light Tank

  Mirage HOBBYはポーランドのプラモメーカー。M3グラントに続いて2作目になる。少しモールドが緩いようだが、楽しいキット。

  砲塔についている把手のような部品に悩む。一体これは何のためについているのだろうか。とても不思議な部品。 それからフロントのでかい国籍マーク。敵から発見されるリスクよりも同士討ちリスクを減らす対応。終戦間近で登場したからね。

 真鍮線で手すりやアンテナ線を追加した。37mm戦車砲が異様に細い。これもテーパー付のプラ棒に置き換えた。転写マークも脆い。フロントとアメリカ国旗はオリジナルだが、後はハセガワのチャーフィー君のものを転用した。


  ハセガワのM3ステュアートと並べてみる。同じ1/72だけど、ステュアート君の方がデカい。車長が5mm程度大きいね。ハセガワのM3は1/69くらいのスケールになっている。

 箱絵と製作途中のM5.オキサレッドのサーファイサーを使用したけど、なんか厚ぼったい感じ。アクリル塗料の明るめのオリーブドラブを水で薄めて数回に重ねて筆塗り。下地が上手く透けると思っていたが、失敗だった。半艶の暗い色調になってしまった。ミニスケールは完全艶消しの明るめの塗装がいいと思う。

2016年9月30日金曜日

PST 1:72 KV-1 

  PSTのKV-1.買ったのはドイツ鹵獲車両だったが、フィンランド軍鹵獲車両に変更。ロシアの塗装は単調だけど、フィンランド軍鹵獲車両では迷彩塗装が楽しめる。バフとロシアングリーン(自作)、ブラウンで迷彩。一味違うKV-1。
  フィンランド軍のデカールが手元にない。地元の東京と出張した大阪でプラモデル屋さんを梯子して探しまくった。 結局、フィンランド空軍のデカールで間に合わせる。
  変更点は次の4つ。①砲身の変更(キットのは細すぎる)。②砲塔の手すりをΦ0.3mm真鍮線で追加。③フェンダーのステーをΦ0.5mm真鍮線に作り変えた。④フロントのワイヤーロープをステンレスΦ0.45mmのワイヤーで自作。アイの部分は0.3mmの針金で。


  WWⅡではフィンランドはロシア軍の侵略を受ける。ドイツを中心とした国々から兵器を買って戦うが、陸上兵器の多くは鹵獲品。補給もロシアのものを奪う。食料調達もロシアの野戦キッチンからもらった(!)らしい。変装してロシア兵に紛れて並んで食料配給をもらったそうな。太平洋やフランス、アフリカ戦線とは異なるストーリーがあったようだ。終戦時はいろんな事情で枢軸国側と見なされて敗戦国となる。戦後は東側に属する国になるが、ワルシャワ条約には加盟しない立場を取り、冷戦終了後はEUに加盟。今は北欧の福祉国家として国民の幸福感も日本よりも高いようだ。フィンランドはムーミンだけの国じゃなかった。

2016年9月22日木曜日

FUJIMI 1:76 Type1 Tank Destroyer Ho-Ni

  フジミ1/76一式砲戦車ホニ。ホニとか言われてもね。鉄道車両の呼称のような。それにしてもバリの多いキットだった。古いキットで金型がもう限界に来ている。
  砲身は上下できる可動構造なのだが、接着剤が可動部に回ってしまい、この戦車唯一の可動部分を失ってしまった。戦車兵が2名付いていた。しかし蝋人形が解けたようなモールド。どうしようかな。今回はオープントップの砲塔だから気が向いたら色塗って載せることにする。
  塗装はタミヤのアクリル。ベース色はカーキ。フラットグリーンとNATOブラウンで迷彩塗装を行った。もちろん今回も筆塗り。 溶剤で薄めた塗料を筆で塗り重ねていった。
 リアの排気管にメッシュを被せた。オーバースケールだけど雰囲気は出せたと思う。リアの把手とか0.3mmの真鍮線で追加。それからフェンダーを少し削って薄くした。動輪に樹脂キャタを嵌めると張力で反ってしまう。動輪にパテ盛りして樹脂キャタが反らない様に下地を作った。
1/76で古いキットだけど、そこそこの内容かな。
  WWⅡJAPANESE-TANKS。このラインナップは30年以上前から発売されていた。驚き。

翌日、乗員2名に登場いただくことにした。
  ヒケをパテ埋め、バリを丁寧に処理してデザインナイフで形を整えてペイント。一式砲戦車をバックに記念写真。車体のモールドがシャープなだけに、これじゃツラい。右側のキミは特にね。うーん、どうしようかな。せっかくだから取りあえず乗車させておこうか。


2016年9月11日日曜日

ERHAR 1:72 Mk.A ”WHIPPET”

  WWⅠもの。イギリスのホイペット戦車。マーク菱形戦車よりもこちらの方が兵器として成功しているようだ。
  塗装に悩む。前回のA7Vの床石乱貼り風の印象が強く、これもオリジナルな迷彩にしようかと思ったが、2週間程悩んだ末に単色塗装にした。プラモの塗装に悩む、まさにホビーの楽しみ。でも会議の最中に「ホイペット、迷彩」って検索しちゃだめだよね。

  レッドブラウンを全体にスプレー塗装。室内ではカミさんのクレームになるので、夜中に屋外でシューっ。車に付かないように注意。乾燥はノラ猫がオシッコしない場所で静置する。都会、狭小住宅、怖いカミさん、ノラ猫のオシッコ、マイカーに配慮。苦労したぞ。
  車体塗装色にはホイペット・スペシャルをアクリルで用意した。フィールドグレイ+デザートイエローにブラック少々。明るめの何とも言えないグレー色。これを全体に筆塗り、乾燥後にアクリル溶剤+綿棒で拭き取る。下地のレッドブラウンが上手く透ける。いいねこれは。しっかしと拭き取ればボカシ二色迷彩に使えるね。今度、やってみよう。
  リアのキャリアはプラバンで自作。補強ステーは0.3mmの真鍮製。このリアキャリアは形状に苦心した。ネットの写真を参考にしたが、ほぼ作り終えて接着剤の硬化を待っている時に致命的な勘違いを発見。思い切って左右の2個とも作り直した。自分的には「見せ場」?でもあるからね。
  リアを見るとドアがある。マーク菱形戦車もA7Vもドアがある。WWⅠの戦車は一般的に「ドアから出入りする
」。ハッチから出入りするという思想がこの時代には無かったのだろう。
リアかフロントか、ホイペット君は前後関係が難しい。

 
  このホイペット戦車の特徴は戦闘室の複雑な形状。容積をできるだけ小さくして、発見されないようにする、そんな思想かな。生産性を考えればもっと単純化できるのにね。

 今回の「おー、やっちまったぞ」は三つ。

  1. マーキングのⅪが車体両側にあるが、左サイドは上下逆に貼っちまった。ⅠⅩとなっている。
  2. サイドの機銃の先端が一本折れていた。→φ0.5mmの真鍮で補修したがとても違和感。
  3. キットではドライバーののぞき窓が省略されているが、作り込みを忘れた。少し前後関係が判らないホイペットになっている。
※残念な順番に並べています(笑)。

2016年8月24日水曜日

EMHAR 1:72 A7V ”STURMPANZER”

 EMHAR 1/72 A7V。このメーカーは初めて。一枚の板から箱状の車体を組み立てる感じ。パーツ構成はシンプルだが、箱組みが非常に難しかった。どうしても隙間が空く。指で挟んで硬化をまったので、とても時間がかかった。.

苦労したおかげでドクロのマークがかわいく見える。

後ろも同じ形状。大砲が機銃2丁に変わるだけ。

  本当に箱な外観。まじめに迷彩塗装するつもりだったが、ついつい塗装で遊んでしまった。当時のA7Vの写真を見ると、兵士がどっさりとA7Vの上に乗っかっているものが多い。戦車が珍し頼もしい存在だった。菱形戦車はサスペンションはなく転輪直付け、キャタもむき出しで、乗っかるには今一つ。A7Vは上面が平らだし乗りやすい。高さもあって気持ちいいのかもしれない。さらにA7Vはサスペンションがあるので乗り心地もよかった。

実際にこの迷彩パターンのA7Vにはない。でもなんかかわいいよね。



ご先祖様とタイガーⅠ.

  菱形戦車マークシリーズは塹壕戦を想定した機能的な形状。それに比べてA7Vは中世ヨーロッパの匂いがする。実にユニークな形状。

  
菱形戦車マークシリーズに続いて今回はA7Vを作ってみた。WWⅠの戦車ってある意味新鮮だ。乗り物というよりもいっそう機械という側面がある。WWⅠものとしてホイペット戦車をストックしている。ホイペットも結構、ユニーク。作るのが楽しみ。ルノー軽戦車とサンシャモン戦車を作りたいが、ミニスケールであるのかな。

  当時、ドイツではA7Vはほぼ手作りだった。一方、イギリスの菱形戦車マークシリーズは工場のライン上で生産されていた。生産台数もマークシリーズが圧倒する。兵器を含めて工業製品は効率よく、部品点数を抑え簡略化し如何に大量に作るかが重視されるようになる。
  しかし2000年代。モノづくりは大量生産方式だけでなく高品質多品種少量生産にも注目が集まる。ユニットを制限することで参入障壁も作れる。そういったトレンドを牽引しているのがドイツの高級自動車メーカーをいうのも面白い。

2016年7月17日日曜日

AIRFIX 1:76 WWⅠ MALE TANK Mk.Ⅰ

  初のWWⅠもの。イギリスのマークⅠ雄型戦車。これも中古プラモ。箱絵と部品がビニール袋で売られていた。900円だったかな。ずっと前に買ってストック。3連休は曇りでインドアな生活だったので、手を出してしまった。
改造は一切なし。素組み。中にM-10のナット二個を入れてパテ固定して入れただけ。

  塗装はデザートイエロー、フラットグリーン、フラットブラウンとフラットブラック。ほぼ指定色で塗装したが、カモフラ模様が妙に現代的な。一番苦労したのは塗装かも。だからほぼ墨入れと足回りのウエザリングのみ。
  WWⅡものに比べて、なんかすごいね。これがいいんじゃっていう意気込みが感じられる。100年前にイギリス人が作ったんだ。感動的である。


マークシリーズの足回りにはサスペンションがないそうだ。

  チャーチル戦車と並べる。チャーチルはWWⅡの戦車だが、明らかにWWⅠの菱形戦車マークシリーズの設計思想を継承しているように思う。

2016年7月9日土曜日

FUJIMI 1:76 HETZER

  ここ1か月は出張が多かった。ホテルのエアコンの調節が効かず、喉を傷めてしまった。咳が止まらない。この前の休みには熱が出た。というので、まともにプラモデルに付き合えなかった。フジミのヘッツアー、少しづつ作ってようやく完成。
  フジミのヘッツアー、なんとなく出来のよくないキットのような印象があって手を出さなかった。ヨドバシカメラに行くと再販されていた。美しいパッケージの箱絵がカッコいい。ついつい買ってしまった。

  フジミの1/76ヘッツアーは1000円を切るお手頃価格なのだが、キャタがネック。分厚く、ゴムっぽい。ネットでも写真が紹介されている。ここの誤魔化しが重要。JS-1や3号突撃砲のようにキャタをリニューアルしてくれるといいんだが。
  でもキャタは弄りようがない。しかしそれ以外のディテールアップでカバーするのだ。手すりと真鍮線で追加、溶接跡を火で伸ばしたランナーで表現などなど。重しにナットを入れる。
  それにしても参った。転輪の一部を紛失。見当たらない。途方に暮れた。UMのシャーマンの転輪を加工して何としのいだ。豆粒のような転輪を探して2日。部屋がだいぶ綺麗になった。
  塗装はバフをベース塗装して、明るめのオリーブドラブと明るめのNATOブラウンで迷彩。ヘッツアーと言えばアンブッシュ塗装なのだが、今回はパスした。キングタイガーでアンブッシュ塗装を行ったので、そちらを見てください。
  迷彩塗装はすべて筆塗り。細筆で輪郭を描いて、面相筆で内部を塗装。仕事から帰っては少しずつ進めていく。
手のひらに5台くらい乗せられる大きさ。子亀のようでかわいい。
  キャタも残念だが、予備キャタピラと機銃も残念な形状。体力気力が残ていたら、ここも手を入れたかった。とは言え、楽しかった。キットが古かったり出来が悪かったりしても出来る範囲で手を入れていけば楽しいもんだ。
  UM1/72の38tプラガと比較。こちらのヘッツアーは1/76なのだが、スケールの違いは全く感じない。1/76のヘッツアーの方が少し大きい。
  そう言えば、フジミ1/76にもプラガが発売されている。足回りはヘッツアーと共通。ヘッツアーはキャタ部分に補助装甲があってキャタが隠れるが、プラガには補助装甲がなく、分厚いゴムキャタが丸見えになる。ここを作り込んでカバーする自信がないので、フジミのプラガには手を出せない。フジミのヘッツアーは動輪の歯にしっかりとゴムキャタを食い込ませてから、キャタの弛みを出せば何とか誤魔化せる。
  フジミもハセガワもミニスケールAFVの新作やリニューアル版を発売してほしいと思う。