2023年6月3日土曜日

UM 1/72 M4 Sherman FL-10

 これはUMのキット。M4シャーマン戦車は第二次世界大戦で大量に生産され、戦後は大量に余った。フランスは国内の大量にあったM4を外貨獲得のため海外に販売する戦略を取った。でもT34に負ける装備では売れない。自国の戦車の砲塔をM4に載せたものがこのM4シャーマンFL10。中東戦争のためにエジプト軍が大量に購入したが、訓練不足で活躍できなかったそうだ。
 UMのこのキットも似ている。M4、ファイアフライ、プリースト自走砲や兵員輸送車などシリーズ化したシャーマンの車体をそのまま使っている。砲塔はなんとレジン製である。これじゃあまりにも申し訳ないので金属製の砲身が付いている。
細かな部品で使えないものは真鍮φ0.5や0.3mmで自作した。車体前面にあった予備履帯は上手く作れず取付を断念。またもディテールダウンになった。くやしいね。

車体の塗装は①グレー色のサーフェイサー薄く載せて、②オリジナル調合のフィールドグレーの水溶きペイント1回塗り、③バフの水溶きペイント2回塗り。光の加減で2層目のフィールドグレーが透けて見えるように思う。サンド色にありがちな単調さもなく、いい感じの配色になったと思う。 
ウエザリングは①砂埃、➁砂埃が雨で流れた跡、③赤さび、⑤黒さび、⑥鉄粉汚れ のストリーを考えて行った。
 塗装が単調にならず、厚ぼったさもなく、いい感じで仕上がった。しかし、実際のイメージに写真がならない。実物が上手く出来たのに、写真がイマイチ。これも悔しいもんだ。手のひらサイズの戦車を上手く撮影するのも、これまた難しいもんだ。
 オレンジのマーカーで塗りつぶしたパーツがレジン製。まぁ、よくも考えたもんだ。インジェクションキットとレジンキットのハイブリッドである。

2016年ベスト5.