2015年8月29日土曜日

HASEGAWA 1:72 FIAT-ANSALDO M13-40 CARRO ARMATO

  ハセガワのカーロアルマート。カタログにはない。箱絵にはイタリア・エッシー社製と書いてあるが、イタレリでもこの戦車はあったみたい。オリジナルはどこなのだろうか。
  モールドはシャープでグッド。しかし、ベルト式のキャタが非常に残念である。これさえ改善されれば最高のキットだと思う。
  ダークイエローとカーキーを混ぜて塗装し、オリーブグリーンを筆でボカシて塗装した。フラットアースでウォッシングしたら、いい感じにぼけている。
  後部の垂直装甲版のパーツが欠落していた。5mmのプラ版で自作。タラップなどは真鍮線を使用した。また砲身をテーパー付のプラ棒で作り直した。ついでに10mm程長くしてみました(笑)。
95式軽戦車とツーショット。実際には並ぶことはありえなかった2台。カーロアルマートが一回り大きい。

このツーショットはライバルどうしになるのかな。グラントが一回り以上でかい。
箱絵。左下にはイタリア エッシー社製の文字がある。

2015年8月23日日曜日

(キット紹介)イタリア・カーロアルマートとドイツ・3号突撃砲G型

 秋葉原と御徒町の間、末広町にある中古専門のプラモ屋さんで見つけた。ハセガワにしてもグンゼにしてももうこれらのプラモデルは作っていないから、紹介しておきます。


  イタリアの戦車を前から探していた。ハセガワのカーロアルマート。もう今はハセガワからカタログ落ちしている。イタリアのエッシー社がOEMで生産していたもの。箱の左下にその旨の記載がある。


  組立説明書に散りばめられた写真が渋い。大人のスケールモデルという感じ。なんか作るのが勿体なくなる。しばらくこのまま置いておこうか。

キャタは帯式。モールドとかは細かく割とシャープな感じがする。部品を眺めているとエンジングリル上部の垂直装甲版が欠落しているのに気が付いた。目立つところじゃないのが幸い。プラバンである程度自作して荷物でも取り付けよう。

  次はグンゼ産業の3号突撃砲。950円だったから衝動買いしてしまった。箱とデカールが欠損していて、ビニール袋に入って950円だった。どのみち中古プラモはデカールが死んでいるケースが多いし、ドイツ軍だから余ったものを使える。

  この組立説明書も渋い。箱絵ではなく、写真が表紙に使われている。あまり映りが良くなく、それが却ってシブさを演出しているようだ。これも雰囲気がある。

 MADE IN ITALY とビニル袋に印刷が。たかがプラモなのに国の威信を賭けた感じがする。キャタは連結式で結構、大変そうな印象。キャタの裏面のモールドが省略されており、それなら帯式でもいいじゃんと思ってしまう。
いつもは仕事の合間や帰宅途中に立ち寄るプラモデルショップ。休みの日に来るのは初めて。同じ年くらいのオヤジがたくさん来ていた。多分、小学生くらいにハマったんだろう。一緒に飲んだりすると楽しいかも。会社でもミリタリーの好きなのと、飲みながら紫電改と疾風とどちらが強いかとか議論をする。一緒にプラモデル屋に行ったりする。しかし、少しジャンルが違うからな。寿命も延びたし、定年後のコミュニティーにプラモデルはいいかもしれない。

2015年8月15日土曜日

Mirage HOBBY  1:72 M3 GRANT MK.Ⅰ

 Mirage HOBBYの1/72のグラント。パッケージのこの迷彩に惹かれて買ってしまった。

 キャタのたるみは「ハセガワ方式」で再現。サイドスカートに隠れて見えないけれど、ランナーの切れ端がキャタとフェンダーの間に挟まりキャタを押し下げている。

  キットの完成度はそれほど高くない。バリも多いし、樹脂が金型に行き渡っていないパーツがある。砲身、フックとサスペンションがアウトだった。砲身自作し、サスペンションは補修した。フックは取り付けるのを諦めた。箱の中身を確認できるようなお店で購入した方がいい。しかし、何故か腹が立たない不思議さがこのキットにはある。多分、産地のせい。ポーランドから遥々やってきたのだから、我慢して何とか作ってやろうという気持ちが勝つのだ。ホームページを眺めていると意気込みのようなものも感じる。何よりもUMのようにミニスケールで非人道的とも言える連結式キャタを使用していないところが気に入った。デカールはいい感じで問題なし。キットのパッケージもコンパクトでセンスもいいと思う。他にもクラシックな戦車キットを作っているようなので、また買ってみようと思う。

  4色の塗り分けには苦労した。うすい色から重ねてしまうと、厚ぼったくなる。特にミニスケールでは致命的。ホワイト→ダークイエロー→ブラック→オリーブグリーンの順番に筆で塗装した(※悲しいかなエアブラシは無い)。乾燥期間を十分に確保するために2日に分けて塗装を行う。

汚しは最小限に留めた。せっかくの塗装を台無しにしたくない。95式軽戦車の反省。

カモフラージュ塗装と鋳造の砲塔のせいで、熱帯産のカエルに見える。これでカモフラージュできるのだろうか。

  ハセガワのM3LEEと並べてみる。スケール感は全く同じ。まるで同じメーカーのキットのようである。LEEのような単色塗装は単純ではあるが、グラントの迷彩とは違う奥深さがあるように思う。

2015年6月7日日曜日

UM 1:72 M4A4 Sherman


  シャーマンはタイプによって違うから面白い。中期バージョンは前に作った。今度は初期バージョンを作る。FURYって映画で砲塔をブッ飛ばされていたのがこのタイプかな。今回はUM。ユニモデル、ウクライナ製のプラモデル。このキットは作りにくい。転輪は加工しないと組み立てられない。軸と転輪の穴のサイズが合っていないから、転輪の穴を大きくする作業。シャーシの分割も特異。隙間処理をどうすんだと思っていたら、エッチングで誤魔化すようになっている。なんか複雑な気分になる。デカールも相変わらず使えない。

  デカールも使い物にならない。前に組んだのもそうだが、デカールが脆いし、淵が透明でなく、マークの縁取りになって目立つ。星のマークは淵を取り除いたが、ウエザリングの途中でボロボロになった。マークの剥がれもウエザリングの内と割り切った。

  ライトのガードはエッチングパーツとして表現することになっている。説明を読むが、これは無理と判断。真鍮線で自作。手すりやフックはプラスチック部品になっているが、多分その内に外れる。こちらも真鍮線で自作した。





例のごとく、板オモリで「巻物」を作成。今回はワザとしわを付けたりした。なかなか決まっていると自画自賛。

 下地はオキサレッド。オリーブドラブを吹き付けて、ウォッシングしながらふき取ると、いい塩梅にオキサレッドの下地が覗く。調子に乗りすぎると、年期が入りすぎてしまう。もう少しかなってところでやめておく。最後にタミヤのウエザリングマスターのさび色とメタリックグレーで仕上げ。





2015年5月31日日曜日

HASEGAWA 1:72 STURUMGESCGUTZ Ⅳ Sd.Kfz167 (Ⅳ号突撃砲)

四号突撃砲を作る。
  平べったい形状。砲塔が無いから生産性を考えた形状にすればいいのにと思う。ソビエトの駆逐戦車のように洗練された形ではない。おそらく、ソビエトの駆逐戦車の形状を真似るのはロンメル戦車からになるのだろう。凹凸があって生産性はそれほどよろしくない。



ダークイエローにダークグリーンとレッドブラウンの迷彩。こげ茶のエナメル塗料でウォッシング。その後に墨入れ。




  レオナルドETで中古のキットを購入。ハセガワなんだけど、モノグラムって書いてある。今はハセガワからもカタログ落ちして、同じキットがレベルから発売されているようだ。金型が売られていくんだろうか、ブラモデル世界って面白いね。業界の裏話を聞いてみたい。

キャタは連結式。最近のハセガワのキットでは見かけない。





2015年5月5日火曜日

TRUMPETER 1:72 Sd.Kfz184 Ferdinand(フェルディナンド)

  トランぺッターのプラモデルは初めて。Sd.Kfz184 Ferdinand(フェルディナンド)。モールドとかはしっかりしているが、トンでもない落とし穴が3つ。一つ目がフェンダーと一体になった下部シャーシ。組立式キャタピラをフェンダーの下で組み立てることになる。途中棄権しそうになった。二つ目が動輪の幅が狭すぎる。そのままだとキャタがはまらない。動輪の幅を広げる工作を強いられる。三つ目は極小サイズのパーツ。例えば前照灯のパーツ。ブラケット、照明部、レンズ部と3つのパーツで構成。人間技では無理。おそらく1/35スケールと同じパーツ構成になっている。1/2スケールの人向きと箱に書いてほしい。もう、放り出したくなった。BT-2以来(BT-2はトホホな外観に嫌気がさしたのだが・・・)。
  

  総製作時間は10時間くらい。キャタ組みに4時間。動輪幅修正に1時間。極小部品の飛散→探索に1時間。苦行の合計は6時間。楽しい時間は4時間しか無かった。この苦行で血圧は少し上がったぞ。

  走行速度は20km/h。野山では15km/h。何という低速。基本的に待ち伏せ攻撃するんだからあまり関係ないが。で、駆動方式がユニーク。ガソリン発電機でモータを動かして駆動輪を回転させて走る。シャフトやギアがないから、構造的にはシンプルかもしれない。蓄電池があればソーラーパワーで動いたかもしれない。
  箱絵。砲塔から戦車兵が身を乗り出してワルサーを構える構図。手榴弾を投げつけようとするソビエト兵を狙う。エンジングリルを狙えば動きは止められる。数秒先には命運が決まる生々しい絵。
  この戦車は機銃が付いていない。実戦では歩兵には弱い戦車であった。歩兵の随伴は必須であった。その後、機銃を取り付けて改修されたのがエレファント

  砲身の盾に少し悩む。ネットで画像を見ると、砲盾の裏表が逆になっている。組立は間違っていない。不思議だ。まずは説明書の通りにしておく。
エンジングリルはエッチングパーツ。きっちと収まるから気持ちいい。全体的にパーツの組み合わせはいい。

  ダークイエローにダークグリーンの迷彩。ボカし筆で迷彩を行なう。迷彩パターンを細かく塗るのはミニスケールではむつかしい。先日のホチキス戦車にしてもそうなのだが、迷彩は大味な雰囲気になる。
苦行の末の完成。S-Modelにはない充実感がある。力強いフォルム。「俺はヘビー級だぜ」という主張が聞こえてくる。

2015年4月29日水曜日

Hasegawa 1:72 Armouded Car HUMBER Mk.Ⅲ

  中古のプラモデル屋さんで見つけた。さっぱり見かけないキットだからカタログ落ちしていると思っていたんだが、しっかりとまだハセガワのカタログに出ていた。イギリスの装甲車といえば自分的にはサラディンなんだが、これはタイヤが4輪。金属シャフトにタイヤを刺して固定するようになっている。なんだか懐かしい。田宮模型のキューベルワーゲンなんかも金属シャフトにプラのタイヤだった。

カーキとジャーマングレーの迷彩。本当はダークイエローとブラック。

   モールドで表現されていたフロントのフック等を0.3mmの真鍮線で表現した。また15mm機銃を0.5mmの真鍮線で表現。こちらは少し細すぎたかもしれない。アンテナを真鍮線で表現した。弄ったのはこれくらいかな。

砲塔にS-MODELのクルセイダーに付属したデカールを張った。
   キャタも無いし半日も掛けずに完成。でも結構、雰囲気があっていいね。この塊感がいい。