2016年2月14日日曜日

FUJIMI 1:76  STALIN JS-2 (1943)

    フジミ1/76JS-2スターリン(1943)。スターリンと名前の付けられたソビエトの重戦車は何種類かある。そう言えば大昔にタミヤから発売されていたT-10スターリンっていうのもあった。
  KV-1の車体にT-34/85の砲塔を取り付けた感じ。チハ改を作っていた1943年にこんなのが出現していたのだ。

 この戦車は太いキャタピラがポイント。幸いにも樹脂製ベルト式ではなく、連結式。しかも連結キャタは組み合わせもよくとても作りやすい。たるみも表現されており、モールドもシャープ。見栄えのするキャタピラだから、塗装も映える。

  手すりは部品化されていたが、すべてφ0.3mm真鍮線に置き換えた。 手すりは細い方がリアル。砲塔を手で回転させるから、強度的にも安心。
  リアのワイヤーは先端のフックのみ部品化されている。ワイヤー部分は糸で作れと。オーディオケーブルを解体した電線をネジネジ、瞬間接着剤で先端フックを取り付けた。

  「ロシアングリーン」で塗装することになっているが、この色は持っていない。ダークグリーンじゃ色調は暗すぎる。フラットグリーンを薄めてそのまま塗装。タミヤのアクリル塗料「フラットグリーン」は「ロシアングリーン」ってのに近いような。これだけじゃ単調すぎる。 黒15%+フラットグリーン85%、茶15%+フラットグリーン85%、、デザートイエロー15%+フラットグリーン85%の三種の塗料を作成、溶剤で薄めて、ドライブラシ風に上塗り。

  ところで・・・、

  ミニスケールの戦車作りは保管もディスプレイも省スペースだが、製作スペースも省スペース。 PCデスクが私の作業場所。ノートPC分のスペースしかない。だからエアブラシはムリ。筆塗りを極めるのだ。筆塗りは場所を選ばない。我が家のミニバン内部を養生するば、ミニスケールAFVは銀座でも利根川河川敷でも作ることができる。羨ましいだろっ! でも、換気には注意しないとね。
  話を元に戻そう。JS-2の砲塔には立派な機銃が付いている。4つ部品で構成されているが、強度的に不安。機銃台座はφ0.5mm真鍮線を軸に入れている。機銃は旋回可能! 
  タミヤのアクリル塗料を使っている。最近は墨入れもドライブラシもタミヤのアクリル塗料。エナメル塗料のウエザリングとあまり変わらないような。塗料の種類も少なくて済むので、塗装もウエザリングもアクリル塗料でやろう。

  しかし、このあたりの作業は実に楽しい。ノリノリでやっちゃう。オヤジに生まれて(?)、ミニスケールAFVを趣味にして良かったと思う。これで一台10万円で売れれば最高だ(今度試しにブログに値札をつけてみるか^^)。

  出来上がったので、いろいろと並べる。まずはソビエトの戦車。BT-2、T34/85、JS-2。 えっ、3両しかないの?。 ソビエトの戦車は単色塗装だからつまらない。避けていた。このJS-2も中古模型屋さんで箱なし500円だったから買ったようなもの。 単色塗装でも黒よりとか緑よりとか変化をつければいいのかも。冬季迷彩もあるしね。 次はウクライナモデルのマイナーな軽戦車を作ろうかな。 

1/72キングタイガーと。

  1/72パンサーと。この組み合わせには逸話がある。

  第一次インドシナ戦争でベトナム側がJS-2を装備しているという情報。当時の宗主国フランスは対抗策として、鹵獲した一両のパンサーを現地に送ったとのこと。 すごい話だ。
  当時のフランスはパンサー戦車にかなり傾倒していたようだ。戦後、試作されたフランスの主力戦車はパンサーにそっくりだった。

    このフジミの1/76 JS-2はお薦め。 作りやすさ、プライス、質感とも優れている。再販されており、新品を1000円ちょっとで買うことができる。 レベル製が1000円で買える感覚。 フジミ1/76のヤクトタイガーや三号突撃砲(短砲身タイプ)も再販されている。今度、作ってみようと思う。

2016年1月31日日曜日

IBG  MODELS 1:72 TOLDIⅠ ーHungarian Light Tank


    ポーランドのプラモデルメーカーIBG Modelsのハンガリー戦車、トレディⅠ。いろいろとマイナーな戦車。スエーデンの戦車を参考に作られたそうな。

あっさりとした外観。見たこともない国籍マーク。新鮮。

    キャタは組み立て式。細かな部品に泣いたが、キャタのパーツが2個足らないようだ。実は誘導輪はシャーシと切り離してキャタで固定されている。
     正面。フロントの傾斜装甲にガラリが2つ。こんなところにガラリ付けちゃまずいだろっ!と突っ込みを入れたくなる。そんなことを思ったら、トルディⅡではこのガラリは無くなっていた。妙に安心。


そしたら、エンジングリルも大きめ。飛行機の機銃を食らうと即、アウトかもしれない。



枢軸国軍の戦車達。左からⅢ号戦車G型(ドイツ1940)、トルディⅠ(ハンガリー1940 )、97式改(日本1942)、カーロアルマートM13/40(イタリア1940)。


3号戦車G型、トルディ‐Ⅰ、B1Bis(フランス1940)。
    それにしても1/72と言うのに箱が異様にデカい。1/35のキットと兼用か?。箱の大きさの割になんとも存在感が無いようにも思う。目立つカモフラージュ塗装にしたのだが・・・。
    キットとしては悪くはない。しかし作り終わっても達成感がまるでない。組立式のキャタピラの比重が大きいわりに、上物の部品が少ないせいなのか。なんとも不思議なキット。BT-2も徐々に姿を現すトホホな外観にがっかりしたが、それに近いものを感じる。

2016年1月3日日曜日

S-Model 1:72 Pz.Kpfw.Ⅲ Ausf.G(5cm KwK38DAK)

  S-Modelの3号戦車G型を買った。手軽にミニスケールの戦車を楽しむためのシリーズ。この前に作ったのがフジミ1/72タイガーⅠ初期型(上級者向け)のキットで、1/35並の部品数でいい加減にいやになった。今回、S-modelはその反動。
 

   箱には「1+1」の表示。2台セットになっている。気軽に作って塗装を楽しむキット。実にシンプルな組み立て手順とパーツ。素組みであれば一時間で組み立てられる。S-Modelはパッケージも説明書も今までにないデザイン。パーツはいずれもシャープな彫刻で、塗装のメリハリが効く。

 



    二台を同時に組み立てた。砲塔の手すり、ジャッキ固定金具、フェンダーや排気管周りに手を加えた。一台をジャーマングレイに、もう一台をダークイエローで塗装。お手軽キットだから二台同時に組み立て&塗装も楽しい。

    短砲身がいい味を出していると思う。かっちりしたスタイル。ほぼこのデザインがタイガーⅠまで継承される。

   タミヤのアクリル塗料ジャーマングレーは色調が暗いように思ったので、やや明るめに調整した。もう少し明るい色にした方がディテールが生きて良かったかもしれない。


   ダークイエローとデザートイエローを混合して使用。その都度、混合比を変えて塗装。最終仕上げとして溶剤を沁み込ませた綿棒で色ムラをボカした。



ハセガワ・エッシーの3号突撃砲と比較。S-Modelの3号戦車のキャタ幅がやや小さい。

    フジミ1/72タイガーと並べても、遜色がない。S-Modelのキットは部品数が少なく、省略も多いが、特徴をうまく捉えた実に要領のいいキット。


     正月休みのちょっとした時間に作ったけど、S-Modelの戦車キットは文庫本を読むような感覚で製作できる。足回りをじっと見つめられると弱いが、楽しいキットだ。

 
 
    机の上に3号戦車が2台、無造作に飾ってある。本を開いたり、年賀状の返事を書いたりする度に、3号戦車を摘まみあげて脇によける。まるで机の上にかわいい小人が居るような。

2015年12月29日火曜日

FUJIMI 1:72 TIGERⅠ EARLY Version

     フジミ1/72のタイガー1。基本塗装が終わった状態。ここで止めちまおうかと思った。疲れたぁ。 恐ろしいキット。トランぺッター1/72フェルディナンドもキャタ組みは苦痛だったが、あれはおそらくプラモメーカーのチョンボ。しかし、このキットは確信犯。その筋のマニア(?、そっか俺のことかも。)にはたまらないだろう。部品点数は1/35のよりも多いかもしれない。
 
    上級者向きと箱に記載。できれば上級者で忍耐のある人向きと書いてほしいかった。細かな部品は仕方がないとしても、このキットには作る喜びを感じない。4つのパーツの繋ぎ合わせて作る砲身(ツクシのように曲がっちゃうよ)、別パーツの転輪のトーションアーム(完全に強度でるまで一日置いた)、分割式キャタのパーツ割り(まっすぐな部分も組まなくてはいけない!)、砲身稼働軸のスペーサ(訳わからん)など。労力の割に効果が見いだせない。もう少し一体部品を増してもいいだろう。作るのに実働4日ほど要した。
 
   でも、大阪出張でS-MODEL3号戦車を買ったので、恨みつらみはこれくらいいしておこう。

    ハッチやエンジン上部の手すりを真鍮で自作した。それからリアの排気管のカバーは凹みのあるダメージ加工をカッターナイフで行った。両サイドのオーバーフェンダーも曲がった感じのダメージ加工も実施。
  
   久々の単色塗装。迷彩パターンでは誤魔化しは効かない。墨入れやウエザリングはネットで勉強してから臨んだ。

スコップやワイヤーも何度か塗り重ねを行った。

ウエザリングには4種類の薄めのカラーを重ねて。

   転輪のゴムはフラットブラックで塗装。初期型の複合転輪。転輪がいっぱいだが、一生懸命に塗装した。組み立てると塗装できないので、会社から帰ると一人でシコシコと転輪ゴム塗装。いい親父が何やってんだろうね。しかし、組み立ててみると実際に見えるのは1/4程度。なんだかなぁ!  もったいなくてウエザリングは最小限に。転輪のゴムは汚さない。

  ハセガワのタイガーと比較するとやっぱりこっちがいいね。苦労したもの。ハセガワのタイガーは少し背が低く、ややプロポーションが不自然かもしれない。
 
 
  で、いろいろと並べてみた。
  



    A4コピー用紙をバックスクリーンにして4台並べた。ミニスケールはいいよね。ミニスケールはディテールを犠牲にしているかもしれないが、収納もディスプレイも省スペース。
    フジミ1/72タイガーは1/35並のディテールをミニスケールぎりぎりの線で目指したキットなのか。冒頭にボロクソに書いたけど、このキットにはミニスケールAFVのプラモデルの方向性を世の中に問うという崇高な目的があるのかもしれない。


   しかし国内マーケットだけでは市場が小さい。FUJIMIとしてグローバルな市場に1/72タイガーを出すべきだ。インターネット通販体制の積極的なグローバル化であれば、イニシャルも小さい。国際市場で売上を確保、1/72のパンサー、シャーマンやT-34と「上級者向け」または「忍耐力のある人向け」シリーズを確立してほしいと思う。ボロかすに言っても結局、最後は応援しているよなぁ。

2015年12月4日金曜日

ACE CORPORATION 1:72 TIGERⅡ

 ACE CORPORATION 1/72 キングタイガーを作る。メルカバ以来の大きな図体に感動した。
  アンブッシュ迷彩を行う。まずはスプレーで薄くダークイエローを吹いた。それから薄めのダークイエロー、ダークグリーン、レッドブラウンでパターンを描いていく。そして点々を極細筆で描く。根気の要る作業となったが、結構楽し。実際はもう少し粗く点を描いたようだけど。
 

 
    墨入れだけして汚しは控えるつもりだったけど、調子に乗ってウエザリングしてしまった。ウエザリングマスターを薄めたエナメル塗装に混ぜたり、直接筆に乗せたりして汚す。  ここまで汚すとフェンダーのダメージも再現するべきかもしれない。
 
    キングタイガーと97式改。なんかスケールが違うのではと思うくらいに大きさが違う。同じ時代の戦車だが、決して並んで写真に納まることはなかっただろう。こうやって比較できるのも模型ならでは。

キングタイガーとシャーマン。


キングタイガーとクロムウエル戦車。

     四号戦車、フェルドナンドやプーマよりも格段に作り易い。塗装作業
も楽。実車においても生産性を考慮した結果かもしれない。
 
T34/85とツーショット。