2025年8月11日月曜日

IBG 1/72 M11/39 Italian Medium Tank

 1年くらい前に下北のプラモ屋さん(サニー)で買ったM11/13。

 クラシックなフォルムが気に入ったんだが、円安で高価。確か4000円くらいだったような。下北での仕事も一段落、ここにも来ることもなくなるので思い切って購入。暫く積プラ。時々このパッケージを眺めて、どんな塗装にするのか悩む。この時間も楽しい。

 今回はこの迷彩塗装で。車体ベース色はバフ、迷彩色には明るめのグリーン(日本海軍機内色)で。ミニスケール戦車のグリーン系の塗装には「日本海軍機内色」ばかり使っているような気がする(笑。

 砲塔の連装機銃はあまりにも華奢。サイズを変える訳ではないが、機銃が真鍮パイプに置き換えた。塗装すれば素材なんて関係ない。これも自己満足の世界。


 塗装を考えて足回りだけ先行して塗装。履帯のみ一体化されたパーツになっていて組立と塗装は楽勝。転輪と懸架装置が一体化されており、転輪の塗り分けが大変だった。ビッカース戦車を組んだ時に比べれば天国(^-^)y。


 車体の塗装工程。使用するのはタミヤアクリルカラー。車体基本塗装はバフ。パーツを食器洗剤で油分を落として、2倍に薄めて筆塗り2回。まだムラもあるし下地も少し透けるところもあるけど、あまり塗り重ねると厚ぼったくなる。ウエザリングしたら目立たなくなるので割り切って迷彩の塗装工程に移る。
 ところで砲塔には磁石を仕込んでいる。車体側には針金を縫うように入れて瞬間接着剤とパテで固定した。これで砲塔は磁力で外れないし旋回も可能。小さな砲塔はこの方法で取り付けると良き。磁石を小さな砲塔に仕込んだため、今回は戦車兵の乗車はなし。

 塗装参考図を眺めつつ、迷彩パターンはほぼオリジナル。

マスキングテープを使ってグリーン(海軍機内色)の塗り分けを行った。

 迷彩塗装工程完了!

 備品のスコップとか予備転輪を取り付けてデカールを貼って一段落。これでしばらく飾っておくことにしよう。美しい仕上がりにウエザリングはやめようかと一瞬思う。


 ウエザリングはエナメル塗料とタミヤウエザリングマスターで。
 







イタリアの車両を比較。


 M15/40カルロ・アルマートはM11/39の車体をそのまま流用したのだろうか、デザインがほとんど同じ。IBGからM15/40も発売されているので、IBGでは両方ともシャーシは共通なのだろう。ところでハセガワのM15/40の方がこのM11/39よりほんの少し車体が大きい。
M11/39は思いのほか小ぶりな車体。バレンタインと並べてもまだ小さい。




収納用のケースはCADで設計して厚紙に印刷、組み立てた。

  M11/39製作は以上です。大したカスタマイズはしていないけど、ノンビリと作ったので製作期間は2か月くらい。ごくろうさまでした。

2025年5月25日日曜日

Military Wheels 1/72 T-60 (Zis-19)

 Military Wheels 1/72 T-60. 第二次世界大戦のソビエト軽戦車のプラモデル。千葉県市川市のプラモデル屋さんで2022年に買った。作り始めたのはたぶん2年前。完成しないキット、ミリタリーホイールズのT-60、ようやく完成。

 Military Wheelsなんて知らんメーカーだけど、この立派なパッケージに惹かれて買った。税込み2310円。
  組立説明書もレベルやタミヤよりも立派な上質紙。砲塔を外せば少しだけ見ることができる、内部まで再現されているキット(内部の製作は断念したけど)。

塗装ガイドもカラー刷りの上質紙。

 でも中身は簡易インジェクションキット。最高にあまいモールド。溶けたようなパーツの数々に絶句。以前作ったACEの二号戦車のキットなんてこれに比べたらタミヤ品質。

 角出しやヒケの修正を行い、とろけて使えそうにないパーツを自作したりして、なんとかこの状態まで組み立てた。しかしあまいモールドの分割式履帯や別パーツのサスペンションパーツを見て気持ちが折れた。放置。
 でも、先日のGWにドライブで立ち寄った大阪市本町のプラモデル屋さん。店員の方とお話をしていて、このキットを思い出した。このWMのキットにはミニスケール戦車モデラ―の皆さんが苦労しているらしい。人呼んで、「完成しないキット、Military Wheels」。ならば完成させてやろうではないか。再挑戦することにした。

 作りかけのクロムウェル戦車を完成させて組立再開。とろけた足回りのパーツは泥汚れで誤魔化すと決めた。そんな感じの諦めと割り切り精神で足回りは意外とスムースに組めた。

 でもさすがに砲身はプラ棒で自作することにした。カタチになってきたので一気に車体塗装まで行った週末。塗装色は自作のロシアングリーン。

 基本塗装完了。ここまでが長かったなぁ。完璧症なモデラ―さんは手を出してはいけないキット(笑。また自暴自棄なモデラ―は途中で捨てしまう恐れがある(私)。多少のでっち上げを許容、諦めと割り切り精神を持つそんな人生経験豊富なモデラ―にお薦めなキット...。
 

   思えば長い道のりだった・・・しみじみと眺める。ウエザリング前の無垢な姿を^^。
   砲塔が思いっきりが偏芯しているところなんかチハ車のようだ。
 でも武骨な感じはなく、T34に繋がっていく傾斜装甲がスマートな印象を与える。なんだかそれなりに味のあるフォルム。駄目駄目キットでもやっぱり愛着がわく。Military Wheels社はウクライナにある。ロシアとたいへんなことになっているけど、この完成でMWの社員たちも喜んでくれるだろう。

 水で薄めたフラットホワイトにウエザリングマスターのスノーを加えて、フィルタリング。しっかりと拭きとった。これで冬迷彩を雪解けに併せて拭き取ったような感じに仕上げる。その後、溶剤で薄めたエナメル塗料でウエザリング。なんとか完成まで漕ぎつけた。

こうして眺めると、意外とスタイリッシュかも。

このアングルが一番見映えするように思う。







意外とカッコいい奴かも。


あっぱれ!

でも男前のT34と並べると見劣りがするな。

自走砲車両(名前なんだっけ?)と並べても迫力で完敗。


ソビエトはT34が登場するまで、信じられないがこのT60も戦列に加えていたようだ。


ということでいつものように、JW-CADで箱を設計して...

箱を厚紙に印刷してカットして組立て、T-60を、

収納できるようにしました。1/72は収納も省スペースで良き。

2025年5月10日土曜日

Revell 1/72 Cromwell Mk.Ⅳ

 Revell 1/72 Cromwellを作る。実はこのキットは2台目。Revellのキットは安いし、とても作りやすい。さっくりと製作したけど、高価なIBGのキットに劣らないとてもいいキットだと思った。

 戦車兵やジェリカンは他キットの流用。荷はプラバンと糸で自作。エンジングリルはちょっと緩めのモールドだったので、立体感を出すため金網を増し張りした。

 基本塗装終了。いつも使っている「日本海軍機内色」にイエローを混ぜてさらに明るめの調色。水を加えて二倍希釈して2~3回塗り重ねている。この後にスライドマークを取り付けて乾いたら艶消しコートで保護。

 ウエザリングはすべてエナメル塗料とウエザリングマスターで。ウエザリングマスターのサンドを入れて溶剤で20倍程度に希釈したフラットアースを全体に塗って綿棒でふき取る。その後に墨入れとドライブラシで完成。錆はフラットブラウンにウエザリングマスターの錆を混ぜて溶剤で10倍程度に希釈、滲ませるように塗布して表現した。

ドライブラシがオーバースケールにならずに良かった。













このキットは2台目。1台目を作ったのは10年前。